2006年12月27日

●公取の調査報告

関係ないですが、ウン十年前の今日生まれました。
我が家でお祝いしてもらいます(^^♪

さて、そんな私的なことはともかく、今日公正取引委員会から大変面白い調査報告が発表されました。

まず、ネットショッピングの市場規模ですが05年で1兆3210億円という数字で、これ自体はまぁそんなもんだろうという感想です。03年から大体年間300億ぐらい広がっていますが、06年の統計が出たら、私は2兆弱くらいの数字になるのでは?と予想しています。

その中で、3大モールの寡占率は41.6%
楽天=3648億
Y!=1260億
ビッダーズ=250億

これが今回問題になってまいます。

いわゆる出店の約款が「優先的地位の濫用にあたるのではないか?」ということです。

私自身は、ぶっちゃけ「確実に濫用にあたる」と思っていますが・・

実例としてあがっているのは

「退店後の個人情報の利用禁止は独占禁止法に抵触の恐れアリ」

「手数料率の一方的な変更は優越的地位の濫用といえる恐れがある」

「実際に使用されていないポイント原資まで出店者に負担させるのは同様に優越的地位の濫用にあたる恐れがある」

「カード決済事業者の利用義務付けも同様」

「ヒアリングで再販防止法違反が見られた。(これは、今頃なに言ってんだ!という感じですね。あきらかに再販防止法に違反しているメーカーだらけです)」

「同様にメーカーがネット販売を禁止したり、ネット用の卸価格を高く設定している例が見られ、拘束条件付取引、差別対価にあたる恐れあり」

などです。

現時点では、なにも断定されていないですが、1日前に「ソフトの抱き合わせ販売禁止」という規制が発表されたばかりですし、なんらかの法的措置が取られる可能性は高いように思います。

当然、出店者にはイイコトづくめのように感じますが、そうなってくると、上位3社の競争力は弱まる可能性があり、対策として出店料や広告の値上げなども想定されます。

どちらにせよ非常に興味深い報告書であり、ネットショップ関係者は動向から目が離せないことになりそうです。

2006年12月18日

●なんでもある、はなにも無い

さて、ちょっと問題。

皆さん「自分の店は何で売れるのか」を一言で書いてみてください。

書けましたでしょうか?


以前60名ぐらいの店長さんたちに講演をさせていただいた時に
まったく同じ質問をしたことがあります。

「何故、売れるのか一言で言える方、挙手願います」と


結果

数名の店長さんが挙手されました。
10%以下。


挙手された店長さんは、すべて私が存じ上げている「売れている」お店の店長さん。


つまり一言で言えるような「強み」を構築できた店は売れるということです。


さて、最近ご相談を受けるケースで増えているのは「何を売っている店か良くわからない」状態になっているお店です。

もちろんカテゴリーを見れば、ナニを売っているのかわかります。
そういう意味では無く「何屋さんなの?」というお店ですね。


食品もあれば、雑貨もある。美容健康用品もあれば家電もある。


これだけを取り上げれば、何でも揃う良いお店のようですが、ちょっと考えてみてください。

「何でも揃う」というコンセプトにするなら、それぞれのカテゴリー全部が魅力的な品揃えである必要があります。
ワンストップで、いろんなものが買えるから便利なわけです。

Amazonは1000万商品あります。
本やCDの品揃えは最大レベルです。
だから魅力があるのです。

そんな品揃えが中小のショップで可能でしょうか?


結局どのカテゴリーも、他の店に負けている「負け組みカテゴリーの寄せ集め」になってしまうのがオチです。


少し極端な例ですが、あなたのお店が商店街の「お蕎麦屋さん」だったとします。
蕎麦の修行は積んでるわけです。

さて、周りには「行列のできる」ラーメン屋さんが沢山あります。
あなたのお店はそれほど流行っていません。

その状況で、あなたはラーメンをメニューに加えるという選択をするでしょうか?
ラーメンの研究を深くしたこともなければ、修行をしたことも無い。
そんな「蕎麦屋」でラーメンをメニューに加えたからといって
状況が打開できるでしょうか?


できるわけがありません。


それと、同じことをネットショップでやっていませんか?


あなたのお店は蕎麦で売れてこそ、強みが生かせ、土台が作られるのです。


こういうパターンにはまり込むと「売れない螺旋」をまっしぐらです。
ちょっと、食品に手を出して売れない。
じゃ、美容健康用品が売れているらしいからと、ちょっとそれに手を出す。
当然、それもダメ。

また次。。。


蕎麦屋の例にすると
さして美味しくもない、ラーメンやカレーライスをいたずらに増やす。
それならまだマシで、コーヒーを出し始める。
挙句の果て石鹸や、シャンプーを店に置く。
まわりには、それぞれ有名な専門店があるのに・・・


こういうお店は「何でもある」ようで、ユーザーから見たら
「何にも無い」お店なのです。


そんな状況に陥っていませんか?