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2007年03月01日

● P/Lの見方。その1 売り上げ〜粗利益

以前にも同様のエントリーをしているので多少重複しますが、表題の件について書いてみます。

前回は財務諸表、特に損益計算書(P/L)が読めることの重要性について書きました。
今回から少しずつ中身を見ていきます。

■売り上げ〜粗利益

法人(個人営業でもそうですが)の財務諸表には損益計算書と貸借対照表というのがあり、「利益」というものは損益計算書に基づいて算出されるものです。

ここで落とし穴があるわけで

★★損益計算書上の利益には在庫金額は一切反映されない★★

ということです。
これをまず理解していただきたい。

極端な例になりますが、1個1万円の商品を100個仕入れたと仮定します。

(お話しをシンプルにするために、消費税は無視)

すると、仕入れ金額は100万円。

その条件で

A、11.000円で100個すべてを完売した。
(キャッシュは110万円入り、100万円の支払いをしても10万円残る)

B、50万円で1個販売して、残り99個は不良在庫になってしまった。
(キャッシュは50万円入り、支払いが50万円不足した)

というふたつの例をあげてみましょう。

「利益」が出ているのはどちらになるでしょう?
感覚的にはAの方が利益が上がっているように感じてしまう方が多いと思います。


しかし、答えはB。


何故なら、粗利益というのは以下の計算方法で算出されからです。

★売上げ金額ー売上げ原価=粗利益

クセモノなのは、この売上げ原価というヤツで、これは仕入れ総額とはリンクしません。
売上げ原価は下記の計算式で算出します。

★前期(月)末在庫±当月仕入れ-当期(月)末在庫★


これに当てはめると、Aの粗利益は「10万円」。
一方Bの粗利益は「40万円」。

すると、仕入れの支払いは50万円も足りないにも関わらず粗利益はBの方が4倍も出ていることになってしまうわけです。

つまり損益上でいう粗利益は、あくまでも販売された商品の仕入れ価格と販売価格の差額が積み重なって出来上がっていくので、いわゆる売れ残りはカウントされず、貸借(B/S、バランスシート)上の棚卸資産に計上されていくだけになります。

すると、40万円の粗利益があがった!と喜んでいると、いざ支払いの段になってキャッシュが50万円不足するという事態が
発生してしまうことになります。

上記のような単純なものであれば「感覚」だけで対処可能。

しかし、売上げが増加していくと、それにつれて扱い商品数も増加し、実際の店舗運営において上記のような単純な様相を呈することはまずありえません。

ここがアタマでは理解できていても、なかなか消化できない一番の部分です。
まずは、粗利益というものをしっかり把握しましょう。

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